チョコレート検定これだけ覚えれば合格ライン! 第一章4.カカオ豆はこうしてチョコレートになる 他
みなさん、こんにちは!
今日はチョコレートが工場で作るまでの工程をやっていきますよ!
沢山の工程がありますが、重要なのはいくつかだけです。
全体を掴んだら大事なところを正確に覚えていきましょう。
この単元はページをまたいで詳しく書かれています。
この記事ではそれを簡潔にまとめますので、一気に進みますよ!!
第一章
4.カカオ豆はこうしてチョコレートになる 他
~板チョコレートの場合~
●発酵
バナナの葉で包んだり、木箱に入れたりして発酵させる
初期段階:嫌気性細菌の乳酸菌が発酵(エタノールが発生)
中期段階:好気性細菌の酢酸菌が発酵し、最大50℃になる
後期段階:でんぷんやタンパク質が糖やアミノ酸に分解し、ローストした時の香りになる
●乾燥
発酵したカカオの水分を40%から7-8%にまで乾燥させる。
方法は天日乾燥か機械で人工的に乾燥させる
●選別(クリーナー)
石や砂などを取り除き、カカオ豆だけにする
●焙煎(ロースト)
方法
豆ロースト法:カカオ豆の状態でローストする
ニブロースト法:豆を砕いて種皮を取り除いてカカオニブにしてからローストする
ロースト加減
高温深煎り:苦味とコクのある深い味わいになる
低温浅煎り:カカオ豆の特徴が残る
●分離
ウィノワという装置で種皮などを取り除く(ウィノーイング=風選)
●磨砕
カカオニブをすりつぶしてカカオマスにする
●混合
砂糖やミルクなど他の原材料を加えて混ぜる
●微細化
レファイナーという機械でチョコレート粒子を20ミクロン以下に微細化する
微細化したチョコレート生地はチョコレートフレークという粉状のものになる
●精練(コンチング)
コンチェという機械でチョコレートフレークを長時間練り上げる
生地がやわらかくなり、口どけのいいチョコレートになる
熱で水分が蒸発し、酢酸も蒸散する
●調温(テンパリング)
安定結晶であるⅤ型結晶を作る
テンパリングがうまくいっている場合
艶がある
収縮し型から剥離する
口どけがよい
パキンと割れる(スナップ性がある)
ブルームが出にくい
テンパリングの方法
チョコレートを50-55℃に加熱(全ての結晶をとかす)
温度を27-29℃まで下げる(不安定な結晶を生成させる)
温度を31-32℃まで上げる(不安定な結晶がとけ、安定結晶のⅤ型になる)
冷やして固める
※ミルクチョコレートやホワイトチョコレートはこれより1-2℃低く調整する
●充填
チョコレートを型(モールダー)に流し込むなどして振動させて気泡を抜く
●冷却
温度管理をしっかりしてブルームが出にくいようにする
●型抜
型からチョコレートを外す
●検査・梱包
ラッピングする
●出荷
店頭へ
以上です。
ロースト、コンチング、テンパリングは必修です!
正確な数字も覚えて点数を落とさないようにしましょう!
次回はその他の主原料についてやります!